女性の抜け毛がひどい場合は病気が原因の可能性も!?病気でも髪の毛が抜ける
最近、一気に髪のボリュームが減ったかも……?年齢による抜け毛の増加は正常ですが、急激な脱毛は要注意!その抜け毛の裏には病気が潜んでいるかもしれません。危険を一早く察知するために、病気の種類や症状、病院の疑問についてご紹介です。
この記事の目次
女性の抜け毛の原因ってなに
男性の抜け毛は毛乳頭が衰えやすいなどの遺伝と、ホルモンのアンバランスというふたつの原因が考えられます。それに対し、女性の抜け毛はホルモンバランスの崩れによる影響が大きいのが特徴です。髪の毛も肌と同じく加齢とともに老化し、細くなったり抜け毛が増えたりします。体の衰えは自然の流れなのである程度は仕方がありませんが、ただここ数年、加齢が原因ではない抜け毛、若いうちからの脱毛に悩む人が増えている傾向にあります。
その原因としてまずあげられるのが、過度のダイエットや不規則な食生活による栄養不足。
髪はケラチンというタンパク質からできています。髪の原料となるタンパク質が不足することで薄毛や抜け毛が発症します。次にあげられるのがストレスや生活習慣によるものです。過度のストレスや栄養不足などで血行が悪くなると、髪の土台である頭皮まで栄養が届きづらくなり、その結果抜け毛へと繋がります。また、喫煙も血行不足をまねくため、抜け毛の原因となります。
このように女性の抜け毛はホルモンバランスと、さまざまな要因が絡まり合い発症するので非常に複雑です。原因を特定するのも難しいのですが、中には明らかに病気が抜け毛の原因となっている場合も存在します。次項からは「病気と関わる抜け毛」についてみていきましょう。
女性の一般的な抜け毛と病気を伴った抜け毛の特徴
髪は成長期、退行期、休止期という1本の毛髪が成長し始めてから抜け落ちるまでの周期をヘアサイクルといい、平均して4~6年の期間があります。このサイクルの中では1日90本ほどの抜け毛は自然なことで、なんら問題はなく、季節の変わり目などは気候の変化により多少本数は増えますが、それほど心配する必要はないでしょう。抜けた髪の毛を見てみて、太さが均一で、毛根にふくらみがあれば、正常な抜け毛。
ただし抜ける量が明らかに多かったり、1箇所だけ抜けたり細くなっていたり、毛根にふくらみがなかったりする場合は、毛髪に問題が発生している可能性があります。加齢や生活習慣以外で、部分的な抜け毛、多量の抜け毛が発生した場合は「脱毛症」やその他の病気の可能性があるかもしれませんので病院で診察することも大切です。
女性のひどい抜け毛の病気の種類と症状
加齢や生活習慣などが引き起こす抜け毛と異なり、病的な抜け方をする抜け毛の症状を「脱毛症」とよんでいます。医学的には病気ととらえない場合もありますが、医学的な治療が可能なこともあり、その分類は曖昧です。今回は治療が可能な「心身の不調がまねく抜け毛」を疾患の一種に分類し、女性に多い脱毛症を紹介していきたいと思います。
「代表的な脱毛症での抜け毛」
・円形脱毛症
少し前までは単純にストレスが原因とされていましたが、今は自己免疫疾患の一種と考えられています。自己免疫とは本来ウィルスや異物から身体を守ってくれる細胞です。円形脱毛症はその細胞が何かのきっかけで自分の毛根を自分の敵と勘違いしてしまい、攻撃をしかけることで抜け毛がおきる脱毛症です。
・脂漏性脱毛症
脂分の多い食事や間違ったヘアケアで皮脂が過剰に分泌してしまうと、頭皮の余分な皮脂が残ってしまいます。すると、皮脂にホコリなどの汚れがこびりつき、細菌が繁殖する結果をまねき、頭皮が炎症を起こして抜け毛へとつながります。
・粃糠性脱毛症
皮脂が頭皮に不足し、乾燥したフケが発生し、抜け毛につながる脱毛症です。フケが毛穴を防ぐことで頭皮が炎症を起こし、髪が成長できなくなってしまうのが原因です。
「女性に多い脱毛症での抜け毛」
・びまん性脱毛症
女性の薄毛の症状で最も多いのがびまん性脱毛症です。髪の毛が細くなり頭皮全体が薄毛になるのが特徴で、髪の分け目が目立つようになり、見た目に悩む女性が多い脱毛症です。原因には加齢、ストレス、過度のダイエット、間違ったヘアケアなどがあげられます。
・鉄分不足による脱毛症
著しい鉄分欠乏症貧血(亜鉛欠乏症)の場合、抜け毛をまねくことがあります。鉄は体中へ酸素を運ぶ重要な役割をもっており、鉄不足は髪の成長にも影響を及ぼします。特に女性は生理のたびに鉄分が失われていくため、鉄分不足による脱毛症にかかる方が多いです。
出産後は髪の成長を維持するエストロゲンが著しく減少するため、一気に抜け毛が多くなっていきます。通常1年程度で元に戻るので問題はありませんが、ストレスなどが原因で抜け毛が回復せず、そのまま円形脱毛症を発症してしまうケースもあります。
また高齢出産などで体力の回復が遅いときも、抜け毛が治るまで少し時間がかかります。
・牽引性脱毛症
ヘアスタイルや間違ったヘアケアによる脱毛症。髪の長い女性に多いです。ポニーテールなど、いつも同じように髪を束ねて一定方向に引っ張り続けることで、髪の根元の負担となり抜け毛を引き起こします。
・薬の副作用による脱毛症
病気の治療による薬の副作用で、抜け毛が起きる場合があります。代表的なものに抗がん剤があげられ、その他、痛風、高脂血症、抗うつ剤、てんかんの薬なども脱毛が起こる可能性があります。
以上のようなストレスやホルモンバランスの乱れが原因の脱毛症には女性用育毛剤で改善することが可能です。薄毛や抜け毛に効果的なおすすめ女性用育毛剤はコチラからどうぞ。
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「女性の抜け毛がともなう病気」
上記の脱毛症に当てはまらない場合、影に病気が潜んでいる場合も。
・甲状腺機能の異常(バセドウ病、橋本病など)
甲状腺とは喉仏の下に位置する臓器で、体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを分泌しています。何らかの原因で甲状腺が異常をきたし、甲状腺ホルモンが分泌されないと抜け毛を起こすことがあります。女性は男性よりも甲状腺疾患が多いので、悩む方が多い病気です。はっきりとした原因はあきらかではありませんが、ストレスや喫煙などが影響を及ぼすと考えられています。
・婦人科系の病気(卵巣のう腫など)
卵巣や子宮、乳房などに起こる病気でホルモンのバランスが崩れると、抜け毛をまねくことがあります。月経不順や、冷え、イライラなど、女性特有の症状を軽視せず定期健診を受けることが大切です。
女性の髪の毛の抜け毛の病気の原因と対策
女性の脱毛症はさまざまな要因が絡んで生じているものがほとんどです。原因はこれだ。と断定するのは難しいのですが、どの脱毛症においても睡眠、運動などの生活習慣や食事の改善を心がけることが大切です。
特に「円形脱毛症」「分娩後脱毛症」「びまん性脱毛症」「鉄分不足による脱毛症」はストレスを溜めないここと、栄養不足を補うことが重要となります。髪の成長に必要なタンパク質やビタミンをバランスよく摂取しましょう。運動での血流促進、良質な睡眠をとることで「円形脱毛症」の引き金となる免疫機能の強化へもつながります。
甲状腺、婦人科系の病気は女性にとって深刻です。
抜け毛は身体からのサインととらえ、回復が見られない場合は医師の診察を受けることをおすすめします。「甲状腺異常、膠原病、亜鉛欠乏症」が疑われる場合は内科、卵巣のう腫などの「婦人科系の病気」の症状がある場合は婦人科を受診しましょう。
女性の抜け毛がひどい場合は病院に行くことも重要
食事や生活習慣に気を付けても症状が改善しなかった場合や、抜け毛がひどい場合は、早めの受診をおすすめします。ある程度の費用はかかりますが、症状の悪化を防ぐ糸口になりますし、医師に悩みを打ち明けることで心の負担も軽くなりますよ。「脱毛症の治療って何をするの?」「費用はいくらぐらい?」そんな不安や疑問にQ&A方式でお答えします!
Q 何科を診療すればよいですか
A 脱毛症は皮膚科で治療を受けられます。脱毛症外来がある皮膚科もあり、最近では女性専用の毛髪外来も増えてきており、若い女性の受診も少なくないようです。無料カウンセリングを行っているクリニックもあり気軽に受診ができるよう近年は工夫されています。
Q かかる金額はどのくらいですか
A 皮膚科で治療を受ける場合、保険が適用される場合とそうでない場合があります。保険が利く代表的なものとしてあげられるのが「円形脱毛症」。その他ホルモン異常、薬の副作用によるものが適用されます。女性に多いとされる「びまん性脱毛症」は保険適用されません。治療費は保険適用されない場合で5,000円~30,000円が目安です。保険適用内であれば一回数千円で済みます。毛髪専門外来での治療は保険手が適用されないものなので、11,000円~32,000円くらいが目安。ただし治療や処方の内容によっても変わってきます。
Q 治療の期間はどのくらいですか
A 脱毛症はそれぞれ原因や症状が違うので、治療期間もさまざまです。「びまん性脱毛症」で薬での治療を行う場合、効果が出始めるまで半年はかかります。月一回ペースで通ったとして、一年から一年半くらいはかかると考えたほうがいいでしょう。
Q 治療法はどんな内容なのか
A まずは問診で治療中の病気、服用中の薬がないか、飲酒や喫煙の習慣、妊娠の可能性なども確認します。その後、治療の必要があれば内服薬や外用薬での治療を行います。脱毛の種類によっては点滴でのビタミン補充、液体窒素療法、ホルモン補充治療などの治療が行われるケースもあります。
Q 薬などが出るのか?またどんな薬なのか
A 症状にもよりますが、例えば「びまん性脱毛症」や「円形脱毛症」の場合、皮膚科では血行を促進する塩化カルプロニウム液や、免疫に作用するステロイド剤、漢方薬などが処方されます。クリニックでは血流を促進するミノキシジル(育毛剤にも配合される成分)が処方される場合が多いです。
Q 治療は妊娠中や授乳中でも可能ですか
A 胎児への影響を考え妊娠中や授乳中は内服薬等の治療は避けた方がいいでしょう。中には妊娠後半期に入ってから服用が可能になる薬もありますが、いずれにしても医師との十分な相談が必要です。
女性の抜け毛は病気が原因の可能性もまとめ
心身の不調がまねく抜け毛を防ぐには、規則正しい生活習慣、ストレスが溜まりにくい環境をつくることが大切です。お休みの日は体を軽く動かすなどしてストレスの発散、血流の促進を心がけましょう!脱毛症と思われる症状を感じたら、自力で治すことはなかなか難しく、病院で診察を受けることが早期解決への近道となります。
医師に相談することにより、不安が取り除かれストレスが軽くなったという方も少なくありません。女性専用の毛髪外来も増えてきているので、おかしいなと感じたら、無理をせず医師の診断を受けましょう。